使途秘匿金


簿記1級は、初日の講義からつまづいてます(>_<)。


簿記の話を書くと思いっきり暗くなるので、仕事の話を書きます。



中小企業の貸借対照表をみると、資産の部に多額の


社長宛貸付金が計上されているのをみかけることがしばしばあります。



何で社長宛の貸付金がそんなに大きく発生するんでしょうか?



理由は色々とあるんですが、結構よくあるのが、


領収書を貰えない支出をとりあえず貸付金で処理している。


というものです。言ってみれば、一種の裏金ですね。


たとえば、得意先の購買担当者への付け届けとか(建設業に多い感じがします)。


さすがに領収書は貰えないでしょ。


通常は、


(借)接待交際費  (貸)現金


とするところを、領収書が貰えないため費用計上できないので、


(借)貸付金    (貸)現金


と処理してしまってるんですね。



僕が担当している企業でも、貸付金が膨らんでしまってる会社が結構あります。


もし、真っ正直に費用処理しようとすると、


使途秘匿金として、多額の税金がかかってきます。


使途秘匿金の40%が、通常の税金とは別に課税されてしまいます。



もっとも、税金の問題だけじゃなくって、そもそもそんな不透明な取引を


している会社にお金を貸していいのか、って問題があると思いますけど。


それに、得意先担当者が裏金を貰った事実が発覚したら、


担当者はクビ、当社は取引打切り、っていうリスクもあります。。。


かといって、裏金を渡すのを止めたら、他社に受注を奪われてしまうでしょう。



・・・なかなか難しい問題です。。。