新銀行東京のブランド力
今日は辛口です。
新銀行東京再建計画を読みました。
わずか7ページ。具体策なし。
こんな計画を基にして400億円追加出資しちゃうんでしょうか・・・?
400億円というと、都民1人当たり11,000円だそうですが・・・・
少し話は変わりますが、
もえ会社(僕の勤め先)も都内の中小企業に融資みたいなことろしています。
当然、融資にあたっては企業から決算書をお預かりし、審査をするわけなんですが、
決算書の借入明細に「新銀行東京からの借入」が計上されていると、
その会社に対する審査については、ちょっと慎重になってました。
新銀行から借りてるってことは、
- 普通の金融機関が相手にしてくれない
- 金利の高い融資を利用しており、利払い負担が大きい⇒資金繰り悪化
という可能性があったからなんです。つまり、
「新銀行から借入をしている」
ということについてネガティブなイメージがあるんですね。
今回の騒動で、新銀行は一層イメージが悪くなったと思います。
事業再建計画では成長分野への融資などと書かれていますが、
成長可能性の高い優良なベンチャー企業には、
色んな金融機関やファンドが資金を供給したがり、金融機関同士が競争になります。
金利の安い国金とか中小公庫もありますし。競争は激しいです。
そんな優良企業がわざわざイメージの悪い新銀行から資金調達するでしょうか?
また、計画には「これまで蓄積してきた審査ノウハウ」とありますが、
企業の実態ではなく、数字(スコアリング)重視の融資をしてきた新銀行に
どんなノウハウがあるんでしょう?
再建計画の達成は非常に困難ではないかと思います。
個人的には、
新銀行は外資系の金融機関に買収されるのが最良かと思っているんですが・・・。