ITとは何のためのものなのか?
僕の勤め先では、GW明けから「新・審査システム」が稼動しました。
このシステムによって、より正確な財務分析が行えるようになります。
ところでこの新システム、財務分析を行うために百数十項目の勘定を
入力する必要があります(ちなみに従来のシステムは30項目くらい)。
今までは1社あたり2〜3分くらいで決算入力できていたのが、
新システムでは慣れた人でも1社あたり15分〜20分くらいかかります。
ただいま審査の現場は、かなり混乱しています。
ここで疑問。
果たして、そこまで細かい財務分析をコンピュータにさせる必要があるんでしょうか?
審査をするのはあくまで人間です。
実際、審査システムが進化するのに反比例して、審査員の能力は低下していきます。
本来審査というのは、数字だけでなく色々な定性要因(数字に表れない要素)や、
将来性をみて、総合的に判断しなければならないんです。
でも、審査システムが高度化するにつれ、数字(スコアリング)だけをみて
審査の結論を出してしまいがちです。
正確なスコアリングを算出するのも大事ですが、
システム(スコアリング)に人間が振り回させるのではなく、
人間がシステムを上手く使っていかないといけないんですけどね・・・。