創業支援と費用対効果?


最近至って辛口です。


先日、会社の創業支援部署で働いている若手診断士Aさんと飲む機会がありました。


僕の勤め先(半官半民です)は、創業支援に力を入れています。


この創業支援部署はいわば「花形」の部署で、


会社としては対外的なPRにも最大限に活用しています。


いわば「広告塔」的な役割も果たしています。



この創業支援部署では、「融資したらそれで終わり」ではなく、


「モニタリング」といって、融資後のフォロー調査・相談も行っています。


Aさんは、このモニタリングを更に掘り下げ、


融資後1年くらいたっても、思うように業績が伸びていない企業に対し、


希望により無料で企業診断・アドバイスを行うことを考え、


職場で正式に提案したそうです。


企業診断は、社内の診断士等がチームを組んで行います。



僕の勤め先には「企業を審査する」ノウハウはありますが、


「企業の経営支援をする」ノウハウはほとんどありません。


なので、この提案は経営支援のノウハウを獲得する上でも


格好のチャンスになると思います。



しかし、実際に提案したところ、ある先輩社員から


「費用対効果の点からみたら、この企画は実行すべきでない。」


と言われたそうです。



・・・そもそもこの創業支援部署自体が、費用対効果を度外視している部署なのに。


というか、僕の勤め先自体が費用対効果を度外視してるんですけど。。。


何で、今さら「費用対効果」を持ち出すんでしょう・・・?


それに短期的には赤字かもしれませんが、この企画を実施することで得られる


メリット(広告宣伝効果・ノウハウの取得)も相当大きいと思われます。


百歩譲って費用がかかり過ぎるのであれば、


どうやったら低コストで企業診断ができるのか、みんなでアイデアを出し合って


いくくらいのプラス思考が必要だと思うんですよね・・・。




なので、この企業診断の企画が上手く行くかどうかは分かりませんが、


やる前からあれこれ理屈をつけて、


企画を潰すようなことはしないで欲しいんですけどねぇ〜。