パパママストアの再生


「超」零細事業者、いわゆるパパママストアの事業改善を支援することがあります。


事業再生というと、再生ファンドやら支援協議会などいろいろな支援機関が存在しますが、


そんな支援機関からは相手にしてもらえないような零細企業を支援するのも、


僕の仕事だったりします。


規模が小さいだけに簡単かと思いきや、これが意外と大変。



1.確定申告書がアテにならない。


  俗に「トウゴウザン」と言われるように、個人事業者は売上の全額をキチンと


  申告していることはあまり多くありません。


  年間の申告所得が10万円しかないのに、借金を返しつつ生活してる人もいます。


  いったい、どうやって生活するんでしょう?


  本当の売上はいくらなのか、経営者から提出していただく資料がどの程度


  信頼できるのか、そのあたりの見極めが必要になります。


  あまり強く資料をお願いすると、経営者の奥さんあたりが、


  「なんか、税務調査みたいねぇ。」


  と不機嫌になってしまいます。


  上手く言いくるめて説得して、気持ちよく資料を出していただく。


  「いや、実は消費税分は売上に入れてないんだよ」


  などコッソリ話をしてもらえるようになれば、まず第一関門突破です。


  このへんは、経営者と審査担当者の駆け引きですね。


  
  中には、昼間は自分で事業を営み、夜はファミレスでバイトしているという、

 
  こちらが心配になってしまうような経営者の方もいらっしゃいますが。



2.貸借対照表が無い


  個人事業者の場合、貸借対照表を作成していないことも多いです。


  その場合、借金がどの程度残っているのか、イチからヒアリングする必要が出てきます。


  消費者ローンを使ってる人等は、なかなか本当のことを話しくれないことが多いです。


  なので多少時間をかけてでも、


  「本当の負債残高を話してもらうことが、結果的には貴方のタメになるんですよ」 


  ということを理解してもらう必要があります。



これ以外にも色々とあるんですが、それはまた次回。