愛が足りない


どんなお仕事でもそうでしょうが、特にお金が絡んだ仕事では、


微妙な言い回しに気を遣うことが多いです。


例えば、僕が


「100万円ご希望ですか?じゃあ、検討してみますから。」


と言ったりすると、お客さんの中には、


「検討=融資オッケー」


と解釈する人もいるんですね。


で、あとで融資否決の連絡をすると、


もえたんさん、こないだ融資可能って言ってたじゃないですか!!!!」


「いえいえ、決してそんなことは言ってないですよ。」


という不毛な遣りとりの原因になってしまいます。




そんな、苦い経験を繰り返してきたため、


こちらの言質をとってこようとするお客さんに対しては、


ついつい突き放したような口調で折衝してしまうことがあります。


昨日も、融資の事前相談の電話をいただいたお客さんに、


「融資できるかどうかは、審査のうえ判断します」


もえたんさんの個人的感触としては、どんな感じですか?」


「それは、お答えできません(-_-)。」


「じゃあ、結論はどれくらいで出るんですか?」


「ご新規のお客様の場合は、ケースバイケースです。
 1ヶ月以内に終わる場合もあれば、もっとかかることもあります。」


「ウチの会社はどれくらいかかると思いますか?」


「まだ、事前相談の段階ですから。何とも分かりませんよ(ーー;)。」


という感じで応対してしまいました。




電話を切った瞬間、上司から、


「おまえ、冷たいな〜。」


「そ、そうですか!?」


「愛が足りないよ!愛が!!!」


「そ、そうかもしれませんね・・・。」


「お客さんを、愛さないとだめだぞ!!!!」


「でも、60歳近いおじさんなんですけど・・・。」


「おまえの好みのタイプじゃないか!!!!」


「えっ・・・?」


・・・さすがに、怒られました。




かといって、あんまりお客さんに期待を抱かせるようなことを言うと、


あとで(万が一審査に通らないと)トラブルになってしまいますし。。。


その辺の、力加減がなかなか難しいです。。。



(ちなみに、普通のお客さんの場合は、もっと丁寧に応対しますよ。
 上に書いたお客さんは、こちらの揚げ足をとってくる、
 いわゆるクレーマータイプでした。ちょっと極端な例だったかもしれませんね。)