怪しい客


今日、お客のAさんから電話がありました。


A:「今月中には融資、受けられますよね?」


僕:「え・・・?」


このAさん。確かに審査は内定しており、あとは色々と不足しているものを


揃えてもらえばオッケーという状態なんです。



ここで問題になるのは、Aさんの借入金の使い途(資金使途)なんです。


Aさんは当初、


「事業拡大のため人を増やしたいので、そのための人件費と募集費を借りたい」


と言っていたんですね。


当然、人材の募集はこれからです。


融資が実行されてから、募集をかけても全然問題ないですよね。


なので、今回の融資は1日、2日を争う話ではないはずです。


にもかかわらず、「月末までに資金が必要」というのはちょっと変ですよね。


簿外の債務(サラ金など)があって、その返済を迫られている可能性もあります。



疑えば疑うほど、怪しい。



・・・とりあえず、Aさんに聞いてみました。


僕:「お急ぎのようですが、何かご事情でも?」


A:「いや、そういうわけじゃないんだけど・・・。」


僕:「月末に何か支払いがおありなんですか?」


A:「別に、お金は来月でもいいんだけどね・・・。」



Aさんの焦る気持ちは分からなくはないですが、


僕らに催促してしまうと、時として逆効果になることもあります。



・・・Aさん、要再審査です。