「貸し渋り」再発か・・・?
信用補完制度では、今年の10月から「責任共有制度」がスタートします。
今までは、中小企業の借入返済が困難になった場合、その保証人である信用保証協会が、
中小企業に代わって金融機関に借入残額の「全額」を支払っていました。
10月からは、それが全額ではなく「80%」になります。
(セーフティーネット保証、特別小口保証、創業関連保証は、従来どおり「全額」保証です。)
要するに、金融機関の側にも貸倒れリスクが発生するわけなんですね。
当然、金融機関の審査は厳しくなります。
「責任共有制度」のスタートは10月からなんですが、実は7月から先行して、
「負担金計測」というものが始まっています。詳しい説明は省略しますが、
10月の時点で金融機関が負担する「20%」の金額には、7月の貸倒実績も加味されるんです。
とはいうものの、7月に入ってから僕の周りでは「貸し渋り」らしき現象は
生じてませんでした。
ところが、昨日会った信用保証協会職員に話を聞くと、
某信用金庫(仮に梅花信金としておきましょうか)では、7月に入ってから、
セーフティーネット保証(5号)と特別小口保証の相談しかしてこない
そうです。
セーフティーネットと特別小口保証だけでは、利用できる中小企業は相当限定されます。
・・・まあ、これは極端なケースかもしれませんがけど。
「責任共有制度」の影響がどの程度現れるのか、心配ですね・・・。